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『つくば市民大学』運営の一翼を担う市民組織「ウニベルシタスつくば」の公式blogです。
買い物だって「デザイン」できる! みんなが楽しく快適なショッピングとは?
講座担当・つくば市民大学幹事の北村です。
11月19日に開催された、インクルーシブデザインワークショップ  みんなの買い物事情 〜ショッピングのデザイン〜 の様子をご報告いたします。

今回のワークショップは、ネパールからの留学生3人を含む筑波学院大学の1年生を中心に、総勢14名で行いました。
ファシリテートは、大学や企業でインクルーシブデザインワークショップをされているNPO法人Collableの山田小百合さん。

デザインを考える際リードするユーザ(リードユーザ)として、ブラインドの方がお一人ずつ入ったグループ2つ、車いすユーザーとロービジョン(弱視)お二人がいるグループひとつになり、一言チェックインのあと、ワークショップは始まりました。

はじめに暗闇ランチ。
山田さんから手順の説明があり、ブラインドの方のいるグループでは、中身を見ないよう、晴眼者がアイマスクをつけてからお弁当を配りました。
ブラインドの方からいつもの通りの食べ方……箸、お手拭、お茶、弁当箱などそれぞれのモノの位置を確認し、そのまま変えないことで定位していること、箸は真ん中あたりを引き離すようにするときれいに割れるなど、ブラインドの方の【方法】を、晴眼者が教わりながら食べ進めました。





アイマスクをしたまま食べはじめると、お弁当箱がとっても大きく感じられます。
どこになにがどれだけあるのかわからない!
今、口に入れているのがなんなのかわからない!
いろいろな発見があるランチでした。

ランチ後、インクルーシブデザイン(ID)とは? のレクチャー。
ユニバーサルデザイン(UD)のモノがあればいいでない、実際使う場面を考えてデザインすることの大切さ。誰かのため、でなく、その誰かと自分にとっても良いものを【あえて】考えることでこれまでにないデザインが生まれる。ダイバシティを楽しくするデザイン=ID、など、わかりやすくお話くださいました。
詳しくは山田さんのwsでぜひ直接!



グループ内でのヒアリング後、つくば駅そばの商業施設でフィールドワークをし、見たり聞いたりした困り感をもとにして、リードユーザだけでなく自分たちにとっても楽しく便利な工夫でクリアするアイデアをみんなで考えました。







「買い物」という行為だけではなく、その場所まで移動することから、フィールドワークは始まります。
ブラインドの人・車いすユーザーの人、それぞれの立場の様々な「困り感」を共有しました。


フィールドワーク後、市民大学に戻ってきて、アウトプットの時間です。





ありあわせのモノで簡単な試作品をつくり、プレゼン用寸劇の練習もして、最後にグループで発表しました。
単眼鏡など便利な機能がありつつ、さりげなくかっこいいデザインで身につけられるグッズ。
初めて訪問した場所でも、欲しいものを入力すると近くのお店の棚の情報まで検索できるアプリ。
ブラインドの方の「お店の人とのおしゃべりが楽しいとまたその店に行きたくなる」
という話と、留学生の「英語で話しかけると対応してくれなくて残念なことがあった」という経験から、おしゃべり好きな○○さんがいる、英語・ネパール語で対応します、など、スタッフ=人を【売り】にしたお店の情報が各国の言葉でインフォメーションセンターで紹介されている、という仕組みのデザインを考えたグループもありました。






プレゼンのときに紹介したグッズ、ブラインドの方には触ってもらって共有。


その場のみんながお互いを尊重し、こんなのがあったらいいな!を考える場となりました。
インクルーシブデザインwsはやっぱり楽しい!このような場が少しでも増えてくれたら……と改めて思いました。
山田さん、参加者のみなさん、ありがとうございました!



【感想】
・視覚障がいの方と食事をしたり、買い物をしたり、一緒にアイデアを練ったりするのが新鮮でした。

・実際に買い物をしたときは、障害がある人もない人も困ることがあった。どんな人にも使いやすいデザインに近づけるようにいろいろな人が使うことを想定して考えるのが大切だと思う。

・目が不自由な方たちがとてもアクティブに生活を送っていらしてとても驚いた。

・暗闇昼食は面白かった。

・今まで1回もこんなことしたことがないので 今日はじめてしてたのしかった。(留学生)

・私たちと目が見えない人はいっぱい違います。けど目が見えない人も見える人のようなことできました。それで、目が見えない人もなんでもできると思います。(留学生)

・私は前はどうやって かいものしますか どうやっていろいろなことをしますか、と思いましたけど、今日みて、あ、このようにしますか、と見てたのしかった。(留学生)

・目の見えない人に説明するときは、目の前になる物などをできるだけ詳しく説明したい。

・見てみぬふりをせずに困っていたら何かしらの手助けをしたいと思いました。

・障害が異なる人同士だからこそ、互助の関係を成り立たせることができるのではないかという期待が持てた。(リードユーザ・弱視)

・ブラインドの人は重さでお弁当の量を判断するなど、見えない人たち、見えにくい人たちの生活の知恵、工夫を教えてもらった。(リードユーザ・車いす)

・普段出会う機会のない、たとえば留学生や別年代の人たちの話を聞き、別な視点が得られたと思います。(リードユーザ・ブラインド)


【おまけ】
試作品を作る時、その場にあったモノで留学生がさささっとつくった猫と花。
フィールドワークで通りかかった100均で買ったアロマオイルを振り掛けて完成させた花にはびっくりでした!



| 講座レポート | 15:38 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「すべてを理解することはできなくても、一緒に考えることはできる」 国籍について考えるワークショップ開催
講座の企画担当・北村です。

11/13(日)、あなたとわたしにとって大切なダイバシティの話
 「私たち日本人」って、本当に「日本人」?


20代の大学生含めて総勢15人で行いました。



話題提供・ファシリテートは、韓国にルーツを持ち日本で生まれ育ち、現在、organic fram暮らしの実験室で手仕事体験の企画・運営をされている姜咲知子さん(イェジンさん)。
「イェジンさんのお話が聞きたくて」「アイデンティティという言葉にピンと来て」「外資系の仕事で身近に多様な人・文化があり関心があった」方など、多様な方に参加いただきました。

はじめにワーク1「私は○○」。
10個ある欄に自分を表す言葉を考えて記入し、みんなでシェアすると、「女性」「茨城県民」などいわゆる【属性】を書く人、「地球人」という人、「炭素でできている」「動くもの」など【私という存在】を表す人・・・。
「私は○○」を、自分ひとりの視点からだけでなく、いろんな角度から見直すことができました。



次に、イェジンさんから、日本国籍で日本に生まれ育った在日韓国人3世というご自身のアイデンティティを模索して、自分を表す名前を探り続けたというお話。
はじめてお会いした時教えて頂いた「イェジンさん」というお名前も、アイデンティティを模索する途上でつけられた大切な大切なお名前ということ、今回の話の中で知りました。
詳しくは、イェジンさんのお話を伺えるまたの機会にぜひ!



「アイデンティティはあとからでもつけられる」
「『在日の人たちについて、すべてを理解することはできないけれど、一緒に考えることはできる』という日本人の友人の言葉がうれしかった」
などの言葉がとても印象に残りました。

次は、ケンブリッジ飛鳥・松田優作など有名人の中で「誰が日本人か・日本人ではないか」クイズ。
見た目では判断ができない、日本人とは?国籍とは?を考えさせられるクイズでした。



在日韓国・朝鮮の人たちの歴史について基本的なことを資料を元にわかりやすく説明くださいました。
植民地化、強制連行で日本に住むようになり、戦後、朝鮮戦争・冷戦、冷戦構造の崩壊、ワールドカップ共催や韓流など、時代によって状況も大きく変化し、現在、特別永住者(韓国・朝鮮籍の在日の方たち)や、日本国籍を保持しつつ「コリアンジャパニーズ」としてのアイデンティティを表明する人など、在日の方たちの中もさまざま、多様であるとのお話でした。

ワーク2では、在日韓国人(韓国籍)の彼女と、彼女のルーツを尊重する日本人男性の結婚をめぐる両家の両親・祖父母のケーススタディが提示され、その場合自分だったらどうするかをグループで考えました。
どのグループも盛り上がり、活発な意見交換がされていました。



チェックアウトでだされた感想
・アイデンティティについて考えられた。「I am ○○」。
amの左右は等価と学んだが、Iのほうがとても重いということを思った。

・アイデンティティとは、そとにある属性・ラベルではなく、自分の中にあるマインドのことと思った。

・自分も違和感が強かった日本の同調圧力の強さを改めて考えた。

・違いを強調することは、排除していることにもなる。個々がもつ単一性が共通性を持つ。
アイデンティティを民族に求めると分断の種を含んでしまうこともあるので、アイデンティティ=自任する【役割】と考えている。

・アイデンティティは、周りがそれを承認・尊重することで存在できるのだと、講座を通して考えた。

・民族と国民(国籍)は違うが、日本人は、日本人=日本国籍を持つ国民 と意識していないことが多い。そこを突き詰めて考えてみたい。

・北海道も沖縄もある日本にいる人=「日本人」というくくりは自分にとっては大きすぎ。八郷人、か、地球人。

・自分と違う考えを持つ人、多様な年代、立場の人とこのようなテーマで話ができてとても有意義だった。(多数)

いぇじんさんから最後に「思考停止、考えるのをやめることが怖い、考え続けること
が大切と思う」とまとめのお話がありました。
| 講座レポート | 14:43 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
手しごとの愛おしさ〜温故知新「昭和の家事」上映会&手づくりほうきのプチ体験〜
現代のような便利な家電や道具が無かった昭和の時代、主婦は炊事・洗濯・裁縫と休むことなく家事に追われていました。
ただ、その営みの中には、より良くしようとする創意工夫の楽しさや、四季折々の行事を味わう時間、家族を思う気持ちなど、効率優先の現代が忘れがちな「豊かさ」が秘められているのかも?

記録映画「昭和の家事」は、明治43年生まれの小泉スズさんが、漬物づくりから、今ではほぼ見かけない着物の洗い張りなど、以前はどの家庭でも行なわれていた家事を、芸術的なまでに手際よく、丁寧に、楽しそうに行う様子を克明に映し出す、貴重な生活記録です。

温故知新「昭和の家事」は、この記録映画をみんなで鑑賞して、それぞれの感想をシェアしたあと、昔ながらの手しごとをプチ体験しよう、というイベントです。
今回の上映作品は、「お正月のしたく」。

お正月支度のメインともいえるおせち作りからお屠蘇、お雑煮の準備などが描かれています。

DVDが始まると、半径1メートルもないような、薄暗く、ちいさな台所で、少しのムダもなく、くるくると立ち働くスズさんの様子にすぐ惹きこまれていきます。
黒豆、きんとん、お煮しめ、昆布巻など、たっぷり手間のかかるおせち料理の数々が、手際よく美しく仕上がっていく様子は圧巻です。


お料理を作る、小泉スズさんは、とっても大胆にお砂糖を使う人で、バケツのように大きな砂糖つぼから、ドサッ、ドサッと入れる砂糖の良にみんなびっくり。
防腐剤や添加物は一切入っていない、生粋の手作りおせち。お砂糖が保存料がわりなんですね。



小さな手しごとワークショップは、つくば市在住の若きほうき職人・福島梓さんをお招きしました。



つくばは、日本でも有数のホウキグサの生産地だったそうですが、そのことを知る人は、いまはほとんどいません。
筑波大大学院の授業でほうきづくりのお師匠さんにであってから、その美しさと機能性に惹かれ、ほうき職人としての道を歩き始めた福島さん。
福島さんとほうきとの出会い、手作りのほうきの素晴らしさ、種から育てるほうきづくりなどについて話題提供していただきました。





そのあとは、福島さんが持参した道具をひろげて、ほうきづくりの実演。
ホウキグサの束が、みるみるうちにほうきのカタチになっていく様子に「かっこいいー」「きれい!」と歓声があがります。



小泉スズさんが作ったおせちも、福島さんが作ったほうきもそうですが、作った人の顔が見える手しごとというのは、愛おしいものですね。作る人は使う人のことを、使う人は作る人のことを考えて、大切に丁寧に向き合う。それが温もりとなる、手しごとのよさなんですね。



もちろん、誰かに理不尽に負担がかけてしまうだけの手しごとなら見直さなければいけないけれど、顔が見える距離で循環していく、家事やものづくり、その成り立ちを知ることで、現代の私たちのくらしをより豊かにするヒントがあるのかもしれません。





最後は手づくりのほうきでお掃除実演。
持った感じが全然ちがう! 軽くて使いやすい〜 と驚きの声。



【参加者の声】
・(ほうきのプチ体験)とってもよかったです。
自分でもこんなに興味がわくとは思っていませんでした。福島梓さん、すてきな方でした。応援しています。

・手づくりの道具を作る様子を拝見するのは興味深いと思いました。

などなど…

温故知新「昭和の家事」上映会&プチ体験、これからもいろいろ楽しい企画を用意しております。
ワンコインでこの内容は、かなりおトクだと思いますよ。
お気軽にご参加くださいませ。
| 講座レポート | 16:09 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | 昨年の記事
第2回「衣」 選びたい贈りたいタオルのお話 講座 マッツ突撃インタビュー!!


こんにちは。マッツ博士じゃ。11月27日(日)14時から開催の「衣」「食」「住」サステナビリティ。第2回「衣」〜選びたい贈りたいタオルのお話講座に突撃インタビューじゃ!!
http://www.tsukuba-cu.net/course/e_604.html

ところでインタビューの前に、「サステナビリティ」という言葉は皆さん知っておるかのう?
最近、良く聞く言葉じゃが、ググってみると、『サステナビリティ(Sustainability)とは、広く環境・社会・経済の3つの観点からこの世の中を持続可能にしていくという考え方』とある。
でも、ワシには、この説明でもよく分からん。じゃから、選びたい贈りたいタオルのお話講座が開催されるのじゃが。。。。
まあ、ワシのイメージでは、この地球上にあるものを互いに分かち合って幸せに生きていくための知恵かなと思う。そして、サステナビリティに考慮した生き方は、運勢も良くなるのではないのかな?何故ならば、人と切っても切れない『衣食住』と深く関わることじゃからのう。あくまでもワシの考えじゃが。

それでは、この講座のナビゲーターである、小池さんに突撃インタビューするぞよ。

マッツ) 小池さんこんにちは。また※お会い出来て光栄じゃ。早速、「衣」〜選びたい贈りたいタオルのお話講座について伺いたいのじゃが、その前に小池さんは普段からオーガニックのふわふわタオルを使っているイメージがあるのじゃが。いや、つまり普段からサステナビリティに考慮した運勢の良くなる生き方をされている気がするんじゃ。
※マッツ博士はプロデュース講座の突撃インタビューを小池さんにしています

小池さん)  ふわふわのタオルですか・・・。本当は夏の陽射しで干されたゴワンゴワンの固めのタオルも大好きです。
サステナビリティに考慮すると運勢が良くなるかは分かりませんが、買い物をする時に「この商品の背景はどうなんだろう?」と考えるくせがあります。我ながら面倒だと思いながら、気になって調べていくうちに作り手の様子など新たな魅力を発見し、嬉しくなることはありますね。

マッツ)  そうなんじゃな。そんな小池さんが作るこの講座の魅力はずばり!何じゃろう?

小池さん) 日々の何気ないお買い物の際に新しい視点が加わるような、そんな体験ができると思います。

マッツ)  この講座も素敵な講座じゃのう。じゃ、講座に参加して欲しい人は、どんな人たちかのう?

小池さん)  サステナビリティについて考えたり行動するきっかけは、常に身近にあると思います。タオルは誰もが毎日使うし、そのきっかけにぴったりだと思って企画しました。難しい話は苦手だけど、タオルの話ならできそう、そんな方にぜひ。

マッツ) その通りじゃな。実はじゃな、この講座チラシを見る人の中で、「私タオル好き。」とつぶやく方がいるんじゃ。そんなタオル好きの人たちにも参加してもらえるような、背中押し講座紹介をお願いできんかのう?


小池さん) タオル好きさんの「好き」のポイントは何なのでしょう?私の知らないポイントもたくさんありそうです。そんな方には、ぜひ自分のタオル選びのポイントを語っていただきたいですね。

マッツ) ありがとう!!さて、前回と同じ質問になってしまうのじゃが。つくば市民大学はナビゲーターと参加者が共に講座の中で、新しい気づきや新しい知恵を生み出す場。
小池さんご自身は、この講座を開くことで何か得たいものはあるかのう?

小池さん) サステナビリティについて、一緒に考えられる人の出会いですね。この回をきっかけに、限らず肩の力を抜きつつ前向きに考える場につなげられたら、さらに嬉しいですね。

マッツ) それでは最後に、一言、このブログを読んでくださっておる皆さんへ向けてのメッセージをくだされ。マッツ突撃インタビュー再び受けてくださり感謝じゃ。

小池さん) 開催が目前となりましたが、堅苦しい話は抜きで進めていきます。贈り物シーズンの参考としても、お時間あるかたはぜひ。
| マッツ突撃インタビュー | 13:19 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | 昨年の記事
『市民活動をパワーアップさせる調査・分析術』第2回、開催しました
こんにちは。つくば市民大学幹事の赤松です。
市民大学では、自分が誰かと一緒に学びたいことを講座にしています。
今年度の新企画の1つがこの「調査・分析術」講座。
市民活動されている方たちと是非一緒に、と何年か思っていたのが、やっと実現しました。

11月1日に、10月の第1回に続いて、市民活動に役立てる「調査・分析」のノウハウを学ぶ講座の第2回「地域の課題をどう調べるか 説得力アップのための調査計画の立て方」を開催。
今回は、参加者自身が課題だと感じていることをどのように調べるのか考え、調査を計画しました。

当日は11月ということで、学校行事や、10月後半から急な冷え込みで体調不良のご連絡もあり、7人での開催。
でも、団体数は1つ増えて6団体に。多様な市民活動実践者の集う場でもありました。

<第1回の補講>
今回、初参加の方は始まりの30分前にお越しいただき、第1回の補講を聞いていただきました。
前回は、アンケートの問題点をチェックリストに照らして考え、調査手法あれこれを紹介し、インタビューと観察のワークをしました。
今では、文献や統計データもネットで検索したり、閲覧できるので、思い立ったら、いつでも、すぐに調べ始められます。

という内容の補講が終わり、時間通り、第2回がスタート。


<第2回講座のめざすところ>

自分の調べたいテーマ、問い、調査方法を考え、調査計画に着手している。

前回の終盤で、自分の調査について、「なぜ(背景)」「何を(問い)」「どう(方法)」調べるかを参加者の方々が考えたものを、第2回ではより具体的に計画に落とし込む、ということをしました。


<第1回のふりかえり>と<課題のシェア>

前回からの参加者の方に第1回で印象に残ったことなどをうかがったところ、

「アンケートを採る場合は、何を目的に採るか、何に使うかを明らかにして採る」
「自分の問いがどの分野のどの領域のどのテーマのことなのか、知っておく」
「聞き取りのメモは何をどうした、という内容についてだけでなく、仕草などの非言語情報も記録する」

とのこと。確かにどれも大事です。

次に、前回と今回の間に調べられることを調べて来よう、という課題があったので、2〜3人でシェアしていただき、その間、初参加の方々は「なぜ」「何を」調べるのかを考えて書いてもらいました。
身近な人に聞き取りをしたり、文献を調べたり、アンケートを採った方もありました。


<調査計画の立て方を学ぶ>

一連の調査には

1. 調査計画を立てる
2. データ収集・分析
3. 結果報告

の3つの段階があります。この日の講座は、この第1段階の「調査計画の立て方」を学び、「調査計画を立てる」ものです。『社会調査法入門』(盛山和夫)によると、調査計画を立てるには、

1. 到達点のイメージを持つ
2. 論証のしかたを考える
3. 調査の方法を考える

ということで、まず、1. に取りかかることに。


<調査計画を考える>

各々、自分が知りたいと思う「問い」とその「答え(基本仮説)」を考えてみました。

例えば、私は地方公共団体文化政策(市町村レベルの文化政策)が専門。こんな問いと予想する答えを持っています。

 問い:劇場、音楽堂等が実施する学校へのアウトリーチはなぜ行われていないのか
 答え:コーディネートが適切でないから

次に「2. 論証のしかたを考える」に進みます。1. で考えたことを論証するためには何を調べればいいのでしょう。
私の場合は、

 調べること:劇場、音楽堂等のアウトリーチの実態を調べる
       アウトリーチを実施している劇場、音楽堂等のコーディネートの実態を調べる

参加者の皆さんも各々、考えて書き出して、グループ内でシェアし、他の人からフィードバックをもらいました。

自分の問いと仮説をグループで互いに話す参加者の方々
自分の問いと仮説をグループで互いに話す参加者の方々


問いと仮説が絞られてきたら、次は「3. 調査の方法」について考えます。基本仮説からデータを得ることができる作業仮説を考え、それを立証するためには、どのようなデータを、どのように集め、どう分析するかを考えていきます。分析については、統計的な分析とそうでない分析がありますが、詳しくは次回に。

どのように調査するのか計画を立てることは、自分の主張に説得力を持たせるために、とても大事です。
丁寧に調査するのは、良い指南書を熟読すればできなくはないと思いますが、「問い」は一人ひとりの中にあるので、問いと基本仮説、それを調査可能な形の作業仮説に落とし込んで、どのようなデータを、誰を対象に、どうやって集めるかは、調査する人が考えるしかありません。

考えたことを話し、聞き合う皆さん
考えたことを話し、聞き合う皆さん


それぞれが考えた調査計画を全体で発表し、互いに聞きました。
限られた時間の中で、皆さん、ワークのながれに沿って、考えをまとめて発表されていました。
日頃から、思いを持って実践されているからこそ、考えて言葉にすることができるのでは、と思いました。

どういうデータを、誰を対象に、どう調べるかを発表する参加者の方
どういうデータを、誰を対象に、どう調べるかを発表する参加者の方


<講座からの学び>

最後に今日、気づいたことなどをうかがうと、

「問いが似ている人もいたのに、答えが違うのが面白かった」
「現場での実践に時間を取られ、最近は文献などを調べていないことに気づいた」
「みんなの問い・答えが面白かった。[社会調査も]科学的な調査と同じく仮説を立てるのが面白いと思った」
「既にアンケートを実施されている方の結果を知りたいと思った」
「実際に計画して実施するまでには難しそう」
「考えるのが大変だった。自分の問いを客観的に考える機会だった」

とのこと。

実際、調査計画の段階で問いを確定するには、かなりの文献調査などの事前調査が必要です。
そんな過程を飛び越えて、問いと仮説を考えるのは、かなりの無理がありますが、考えるところから始めないと、調べることも始まらないので、講座をきっかけに、調査実施に近づいていただければ、と思い、考えていただきました。
考えては調べ、調べては考え、行きつ戻りつしながら、修正し、実行し、を調査全体の中では繰り返すことになります。

次回、最終回の講座では、自分が調べたことをどのように読み解いていくか、実践につなげるための分析と考察を学びます。

第3回「調べたことをどう読み解くか」
活動を考えるためのデータのまとめ方・読み方

12月6 日(火)13:00〜15:30

ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。
共に学ぶ機会をつくってくださった参加者のみなさん、ありがとうございました。

赤松

| 講座レポート | 11:28 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
インクルーシブデザインワークショップ『みんなの買い物事情〜ショッピングのデザイン』マッツ突撃インタビュー!!


こんにちはマッツ博士じゃ。一気に寒くなったのじゃが皆んな元気かな?今日は、11月19日(土)11時から開催の講座。『インクルーシブデザインワークショップ「みんなの買い物事情」〜ショッピングのデザイン〜』を企画された北村さんに突撃インタビューじゃ。



マッツ) 
以前、いっしょに楽習会「インクルーシブデザインワークショップ(以下IDws)」とは?という講座を塩瀬隆之さんを呼んで開催されているのじゃが、今回は具体的に「買い物のデザイン」がテーマなんじゃな。
今回はどんなことを体験できるか教えてくれんかのう。

北村さん)
グループにお一人ずつ、目以外を使って生活しているブラインドの方に入っていただき(デザインを考える際にリードするユーザーということで「リードユーザー」と呼んでいます)、いつもどのようにショッピングを楽しんでいるのかを聞いたり、ともにフィールドワークして気づいたことを元に、これまでになかったようなショッピングの楽しみやアイデアをいっしょに考え、共有するというのがおおまかな流れです。
ランチはお弁当を用意し、ブラインドの方のリードでアイマスクをして食べる、ということを予定しています。

マッツ)
とても興味深い体験じゃのう。
この講座の魅力はずばり!何じゃろう?

北村さん)
新しい視点との出会いと、ともに何かをつくりあげる楽しみです。
以前行ったIDwsのとき、「まったく知らない人同士でしたが視点の違いで考え方が違うところが新鮮だった」「障がいの有無関係なく同じ目線で取り組むのははじめてだったのでとてもよい体験でした」「違いを超えて、一人では思いも着かないことを思いつける」などの感想がありました。

マッツ)
今の時代に必要なことのようじゃな。講座で新しい視点と出会うことで、今後の人生も変わってしまいそうじゃな。おっと大げさかな?

北村さん)
IDwsの体験を通して、自分一人でなく複数の視点から世の中を見るようになるという意味では、本当にそうかもしれません(笑)

マッツ)
それでは、この講座に参加して欲しい人は、どんな人かのう?

北村さん)
他の人と楽しみを共有したい方でしたらどなたでも大歓迎です。
また、IDwsは、障がいのない人とある人が、支援する側とされる側とわかれるのでなく、楽しみながら同じミッションに取り組むパートナーとしてともに過ごすもので、サポート技術などはもちろん不問です。出会ってみたいけれどどう接したらいいかわからない、サポートの仕方を知らないから行きにくい、という方にこそ、このワークショップをぜひご一緒に体験いただきたいです。お気軽にご参加下さい。

マッツ) 
ふむふむ、そうなんじゃな。そういう方々に沢山届いて欲しいのう。
今回、ファシリテーターはNPO法人collable代表理事である山田小百合さんじゃが、山田さんのことも少し紹介してくれんかのう。

北村さん)
山田小百合さんは、【「ために」から「ともに」へ】を合言葉に、障害のある人もない人もその他多様な背景のある人々も、共に遊び学ぶ場をつくり出す、NPO法人Collable(コラブル)を創設し、活動されている方です。
私は山田さんが東大大学院のときに企画したIDwsのときはじめてお会いました。若々しく精力的にすばらしい活動されて素敵だなぁと思っていました。今回山田さんに来ていただいてIDwsをつくばで行えること、大変うれしく有り難く思っています。

マッツ)
ありがとう。山田小百合さんと出会えるのが楽しみじゃな。つくば市民大学は講座のつくり手と参加者が共に講座の中で、新しい気づきや新しい知恵を生み出す場となっているのじゃが、北村さんご自身は、この講座を開くことで何か得たいものはあるかのう?

北村さん)
IDwsは「3人寄れば文殊の知恵」の言葉がふさわしい、いろんな人がいるからこその「井戸端デザイン工房」です。今回ご一緒いただくみなさんが集まるとどんなアイデアが生まれるのか?私自身、今からわくわく、どきどきしています。
障がいの有無関係なく対等に‘ともに‘活動するというIDwsの体験を持ち帰っていただき、それぞれの場で少しでも実践されて、結果、社会全体がIDwsみたいになっていったら素敵だなと思っています。

マッツ)
それでは最後に一言、このブログを読んでくださっておる皆さんへ向けてのメッセージをくだされ。マッツ突撃インタビューを受けてくださり感謝じゃ。

北村さん)
11時から16時とちょっと長いように感じますが、あじ・におい・食感を楽しむ「暗闇ランチ」体験もあったり、WSも笑いの絶えないとても楽しい場で、終わるとなんだか元気になっている、そんなワークショップです。IDws未体験の方はぜひぜひ、また体験済の方も今回ご一緒のみなさんとで新しい視点がきっと得られますので、ぜひおいでください。ご一緒できること、楽しみにしております!
| マッツ突撃インタビュー | 17:07 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |