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『つくば市民大学』運営の一翼を担う市民組織「ウニベルシタスつくば」の公式blogです。
「ともに楽しむアートコモン・ラボ」シリーズのまとめ

2018年も明けて早10日ほど、皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
今年の初投稿は、講座レポート前編後編に引き続き、

講座担当の赤松が、シリーズのまとめをご報告します。


2017年12月3日のシリーズ最終講座では、最後に、

講座立ち上げメンバーの北村まさみさんより、

全7回の講座のふりかえりがありました。


当日は第1回の「音楽って、『聴く』だけのもの? 

〜聞こえる人も、聞こえない人も『共に楽しむ』共遊楽器♪」の話題提供者、

金箱淳一さんも駆けつけてくださって、エンディングに花を添えてくださいました。

以下、北村さんのまとめです。

「コモン・ラボを始めたきっかけは、

伊藤亜紗さんの『目の見えない人は世界をどう見ているのか』という本の中に、

『<対等で差異を面白がる>交わりから<社会の共同運営者としての関係>を作りたいと願っている』

と書かれていたのを読み、共感と納得がたくさんあり、そのような場を少しでも増やしたいと思い、

2015年11月からスタートし、今日の茂木さんの講座までこれまで全7回、開催してきました。

なぜ、アートとしたのかは、漠然としているけれども、何か起こるのでは、と思ったからです。

講座のまとめの報告をする北村さん(右奥)、

中央奥ふりかえりのスライドは、新井英夫さん(中央)とのダンスワークショップ(2016.4.16)

アートコモン・ラボではいろいろな試みがありました。
プロの落語家に上演してもらい、対話したこともありました。

 


ブラインドのお客さんには普段は語らないという『一眼国』を講座での話題提供ということで、

あえて演じる三遊亭楽松師匠(2016.9.3)

アーチストとブラインドの方との初コラボで、感覚のワークショップをしていただいたり。
また、つくば市のホール職員[公益財団法人つくば文化振興財団]の方や

つくば子ども劇場の方にも協力いただいて、

茂木さんの映像のなかに出てきた新井英夫さんにも来ていただいて、

ダンスワークショップとバックステージツアーという「試みの場」にしていただきました。

 

 2016年度つくば市とつくば子ども劇場の協働事業を前に、地域のNPOであるつくば市民大学も講座開催で協力した。
 (「ダンスでほぐす・つながる・わかりあう」2016.4.16 つくばカピオホール)


これも協力くださった各講座の話題提供者のみなさん、

いっしょにこの講座を企画運営してくれた赤松さん、とこりさん、

そして講座に積極的に参加して場をつくってくださった参加者の皆さんのおかげです。

ありがとうございました。
第1回の、金箱淳一さんが来てくださっているので一言お願いできればと思います」

と、ここで金箱さん登場です。

「1回目以降ごぶさたでした。

 あらためて来て、やりたかったことが7回目で再び体験できたこと、

 それがすべてかなと思います。
 いろいろな方が受講されていると思うので、

 その考え方がほかの方にも伝播していけたら。

 また、どこかで機会があれば、馳せ参じたい。
 おもしろい会だった。
 スライドを見ただけですが、いろいろされて、よい会だったと思います」

とコメントいただきました!

第1回のアートコモン・ラボで自ら開発した「共遊楽器」を奏でながら話題提供する金箱淳一さん(2015.11.14)

これを書きながら、2015年夏に北村さんからカフェベルガで初めて、

伊藤亜紗さんの著述・講座企画を聞いたこと、

翌月にとこりさんも一緒に金箱さんとCoco’sでうちあわせしたことを思い出します。

北村さんが、つくばカピオ技術スタッフとのうちあわせに同席してくださったこと、

楽松師匠、井上尚子さん・半田こづえさんとの東京でのうちあわせも。
いつもドキドキしながら、ゲストの方の日頃の実践やそこにあるおもいをうかがうことができました。
3人でメインコーディネーターを交代しながら協力しあい、試行錯誤した2年(3年度)でした。

講座案内のリード文
「アートコモン・ラボとは……
 アートを軸に、障がいのある人もない人も、ともに楽しむ方法を共有し、

 ともにいることでみえてくる〈なにか〉を探求するコモン・ラボ(共同研究室)。
 自分と異なる誰かとの出会いから自分や社会を問い直し、

 『異なる人同士がともにある社会』へ向けた関係を紡ぎだす試みの場」


にもある、「ともにいること」で知ったこと、気づいたことがいっぱいありました。
「見えない方」、「聞こえない方」と言っても、支援のしかたが異なることとか、

介助の方がされていた個々のニーズに合った介助のしかたとか。

多様な参加者が互いに言葉、手話、体などで表現し、やりとりし合いました。

ご参加いただいた皆さんにとっても、互いの違いを楽しみながら、

工夫しながら、関係を紡ぐ場となったでしょうか?

アートの定義自体、人によって様々。身近なあそびっぽいことからハイアートまで。
聞こえない方と音楽、見えない方と写真・・・・話題提供いただいた方々は

これまでの当たり前を問い直し、私たちに「ともにある社会」の実現を促してくださる方々でした。

最後に、7回の講座一覧と講師の方々の実践のご案内サイトを付して報告を終わります。

またどこかでお会いしましょうね!ありがとうございました。

北村まさみ、徳田とこり、赤松洋子(記)

| 講座レポート | 18:40 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | 昨年の記事
代表幹事からのごあいさつ

 

 

2009年1月21日のオープン以来、約9年。
毎年、約150回の講座を開催し、のべ12,000人が学びをともにしました。

 

そして、2017年12月24日。
それぞれの「3年後」を語りあい、聴きあいながら、無事に最終講座を終えることができました。
支えてくださったみなさまに、心からの感謝を申し上げます。

 

2018年3月25日に、フェアウェル・パーティーを開催いたします。
ぜひ、ご予定くださいませ。
そして、3年後の「再稼働」をお楽しみに!

 

つくば市民大学 代表幹事
徳田太郎

 

※最終講義の様子をつくば市の地域メディア「NEWSつくば」でとりあげていただきました。→こちら

| お知らせ | 17:38 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「ともに楽しむアートコモン・ラボ」第7回 〜「アートの学び」がつくるインクルーシブな社会の可能性〜 講座報告(後編)

こんにちは。講座報告前編に引き続き、赤松です。

 

前編では、茂木さんの話題提供で、アートの体験を通じて、フラットな関係を紡ぎ出す実践例や、そこにある思いなどをうかがったことをレポートしました。

その中で、「「違いを活かすためには、人間としての共通性に目を向ける必要がある」と聞いて、思い出したことがあります。

2年前、アートコモン・ラボの参加者をつくば駅まで迎えに行き、初めて見えない方のガイドをしたときのことです。
自分の肩に触れてもらって、歩きながら、いろいろ話しているうちに、その方は落語など生の上演を楽しまれていることがわかり、
私がつくば子ども劇場で、子どもと実演芸術を鑑賞する活動をしていることを話したら、「それはとても大事なこと」とおっしゃっていただき、嬉しかったことを思い出しました。

それまで、目の見えない方とお話する機会もなく、また、実演芸術を子どもと一緒に鑑賞する、ということ自体、
ピンと来ないからか、好意的に受け止め、言葉で励ましていただくことは多くありません。
住まい、年齢、性別、見える・見えないの違いがあっても、自分が大事だと思っていることを共有してもらえる人がいることに驚き、嬉しかったのです。
一緒に話ができたので、知ることができました。

 

さて、本題の講座レポートに戻りましょう。

 

話題提供後にグループで感想を話し、質問を書き出して、休憩した後、質問に対して茂木さんが短くコメントされました。
1つあげると、造形ワークショップは残るから嫌だという人がいるので、身体系、音楽表現などは形が残らないのと、準備も造形に比べると楽なので、ワークショップに向いているという話があったのに対し、造形系ワークショップ、残ることの良さは?という質問がありました。

それに対して茂木さんは、
「メリットは『ビジュアル化』されること」で、
「震災のとき、大きな体育館の避難所で住居スペースが段ボールで区切られ、お墓のようだった。
ついたてをつくったけれど、壁になにも貼っていなかったので、つくった鯉のぼりを貼ったら、それだけで変わった。造形することで安心感を与えられた」
という例を紹介されました。

こんな感じでお答えいただいき、次は後半の参加者同士の「対話」パートです。


茂木さんから、みんなにも考えてほしい、一緒に話してみてほしい、というテーマを2つ投げかけられました。

1つ目は、
「まず、ここに来た理由をお話して、対話を始めてください。
次に、あなたにとって、アートはどのようなものですか?
社会と向き合うアートの体験があれば教えてください。
なければ、自分がアートを必要としている理由を教えてください」

というもの。

 

限られた時間の中、互いに話し、聞き合う参加者の方々


各テーブルには模造紙が貼られ、付箋とマーカーが準備され、自由に書くことができます。

書かれた付箋を見ると、ここに来た理由は、
「楽しそうだったから!自分とは違う視点での活動も聞きたかったから」
「自分が活動している地域のための美術教育をよりよくしていくため」
「横に広がることを」期待して、
「芸術と福祉のかかわりが知りたい」など。

 

アートがどのようなものか、という問いには、
「人と人をつないでくれるもの」
「自由なもの。自由がないアートはアートじゃない」
「今、世界では何が起きていて、世界の人は何を考えているのかを知るきっかけ」
「一生懸命になれること」
「不安定なもの」など。

対話では、結論にまとめる必要はありません。

 

2つ目の問いは
「今日の話題をヒントにして、あなたがこれからインクルーシブな(だれもが自分の能力を最大限に発揮して共存できる、もしくは分担できる)社会の中で、アートで何ができそうですか?」

というもの。

グループで対話の時間をとった後、全体に向けて、各グループで出た話を紹介してもらいました。


「みな美術に関係のあるメンバーで、話したのは、大人とこどもに対するやりかたは違う、ということ。
大人の場合は、すぐにアイスブレイクできないので...丁寧に対応して、導く必要がある」
「アートは身近にある子どもの時の遊びのようなもので、ごっこ遊びをしたりしていたのに、今だとやらされてる感があるからか、楽しくない。
子どもにシナリオを考えてもらって、大人と子どもが逆転して役をやる。
子どもたちも、大人にこれを読ませると恥ずかしいだろうな、と相手の気持ちを考えた物語ができたりすると盛り上がり、楽しいのでは」
「私たちは、アートは人と人、人と社会をつなぐコミュニケーションのツールの1つということが、共通していた。
それぞれが活動している中で、方法は異なるが。
思いやいろんな考えがある中で、運営上の課題が生じるので、それについてディスカッションしていた」
「3人のうち2人がワークショップをしている。
学校と社会をつなぐ、教育の手立てであるアート、インクルーシブな活動をするためには、今後のワークショップの内容などについても話した。

全盲の方とワークショップをする場合、視覚情報が入ってこないが、見えなくても、大きな違いはないだろうとなった。敷居、枠組み、違いを作らなければよいのでは」
「違いをおもしろがれることをアートでできないか。

認め合うのはハードルが高いが、純粋に面白がるために、映像などで見ての対話など、工夫しながら面白がれることをすることが重要だよね、となった」

 

この後、講座のふりかえりとして、参加者が一人ずつ、感じたこと、気づいたことなどを、みんなで共有しました。
一部を紹介します。
「アートをやろうとしている人がこんなにたくさんいるということ[がわかり]、それが一番の収穫」
「違いを強調しすぎるのもよくないという話があり、違うことを意識しすぎない方がいいと気づいた。
   それを考えた時に、対話の重要性、可能性を強く感じた」
「アートという共通の言葉で集まり、話したが、考え、行っていることは人それぞれであることがわかった。
色んな人が自分なりの行動をすることがもっと広まれば」
「今日は、インクルーシブとアートがどうつながるか、興味深いので来た。
   ファシリテーターを目指しているので、対話の大切さ、みんなが話すことは、同じような考えを持って、社会的な障壁はないことが実感できた」
「インクルーシブを考えていた。学校教育を変えないと社会が変わらない。まず学校からインクルーシブをどうするか」

 


ゆるい輪になって、講座のふりかえりをする参加者の皆さん


この日の講座では、この後、本シリーズのまとめの報告がありましたので、引き続き、ご報告しようと思います。
今回もお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

つくば市民大学
赤松洋子

| 講座レポート | 16:01 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
つくば市民大学を支えてきた三つのサロンが終了

つくば市民大学初期の頃から長期間続いてきた人気サロン

 

「大人の寺子屋(旧歴史トークカフェ)」

「サロン・ドBOYAKI」

「ブックトーク・カフェ」

 

の三つが、つくば市民大学内での活動を終了しました。

 

最長寿サロン「大人の寺子屋」のワンシーン

「大人の寺子屋」は市民大学ユーザーであり、歴史学習コンサルタントの肩書をもつ平井さん主催のサロン。
平井さんの幅広い日本史の知識をベースに、さまざまな切り口の話題提供で、参加者どうしが対話しあう場でした。

その開催回数は100回を越え、つくば市民大学で開催された「まなびの場」の中でも、最長記録です。

 

 

「サロン・ドBOYAKI」は、シニア向け談話室。
第一線を退き、セカンドステージを楽しまれている、人生の達人たちによる親睦サロン。毎週木曜日、常時6,7名の参加者で楽しくおしゃべり。時には、鉄道旅行やカラオケなども楽しまれ、サロン参加者どうしの絆は年々深まっていきました。

 

 

「ブックトーク・カフェ」は、おすすめの本を読み、語り合う場。

毎月第一日曜日に、お茶とお菓子を囲みながら、本のこと、自分のこと、世の中のことなど、いろいろなおしゃべりを楽しんできました。

 

どのサロンも活発に活動していましたが、つくば市民大学の活動休止にともない、残念ながらこの場所での開催はいったん終了。
ですが、それぞれ新たな場所での活動は継続するとのことです。

 

先週は「ブックトーク・カフェ」と「サロン・ドBOYAKI」の最終回。

それぞれ記念撮影をして、新たな門出を祝いました。
(「大人の寺子屋」の最終回の写真は撮影できず…平井さん、すみません!)

 

サロン・ドBOYAKIの記念撮影。長い間使っていた「サロン・ドBOYAKIへようこそ」の看板とともに。

 

 

長年のリピーターが集まったブックトーク・カフェの最終回。盛大にクラッカーで打ち上げました。 

 

つくば市民大学のサロン活動を通じて「まなび・つながり・つくりだした」ご縁はこれからもずっと続きます。
楽しい場を重ねてくださった皆さまに感謝!

また近いうちに!!

| 講座レポート | 17:02 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
12/19『しゃべらんBAR』→12/21『〈わたし・たち〉として生きるためのダイアログ・バー』→市民活動のプレゼン術

今日は穏やかなお天気じゃのう。皆さまも晴れ晴れとお元気じゃと嬉しいぞ。マッツじゃ。

 

最終講座を含む『3つの講座』のお申込みはお済みかのう?暮れの忙しい時期ではあるが、

ろうきんつくば5階でのつくば市民大学ラストの講座。ぜひ時間を作って集まって欲しいぞよ。

ところで本題の前に余談じゃが、つくば市民大学にある観葉植物、欲しい方がいたらスタッフに声をかけてくだされ。

水がなかなかあげられずに枯れてしまうのが可哀想じゃからな。今年も写真右奥にある〈シャコバサボテン〉には、

ピンクの花が咲いておる。

 

さて本題じゃ。

12月19日(火)18:55〜21:00は、『しゃべらんBAR〜イマココ的異種交流会@つくば市民大学〜』

人気講座を生み出し続けた、今ここにある暮らしからつなげる未来(略称:イマココ)さんの開催。

出会うこと、つながることで、くらしがちょっとずつ豊かに、おもしろくなっていく。そんな「しゃべらんBAR」、

一夜限りのオープンじゃ。

 

詳細はこちらじゃ → https://www.tsukuba-cu.net/course/e_1386.html

 

次は、12月21日(木)19:00〜21:00、全9回の連続講座の第9回目となる

『〈わたし・たち〉として生きるためのダイアログ・バー』。今回のテーマは、「市民である」とはどういうこと?

講座紹介には次のように書いてある。

 

市民活動・地域活動・福祉活動など、「他者とともに何ごとかをなす」ことにおいては、〈かかわり〉に関する悩みや

難しさがつきものです。政治理論の知見を援用しながら、「一筋縄ではいかない問い」をめぐる対話をじっくり楽しむ

「ダイアログ・バー」で、〈わたし・たち〉として生きるための知恵への手がかりを探してみませんか?

 

集まった皆で飲食を楽しみながら対話を楽しめる時間。今回初めての参加も大丈夫じゃ。いかがかのう?

詳細はこちらじゃ → https://www.tsukuba-cu.net/course/e_1463.html

 

さて最終講座は、12月24日(日)10:15〜16:15、講座終了後はミニ・パーティもあるぞよ。

『理解と共感を育む!「伝わる」言葉の紡ぎかた 市民活動のプレゼン術』

こちらも講座紹介の文をのせよう。

 

「数の力」でもなく、「金の力」でもなく、

「言葉の力」でたたかう市民として―。

「コンセプト(伝えるべき内容)を明確にする」

「キーワード(印象に残したい言葉)を抽出する」

「シナリオの〈型〉を活用する」

「話し方(聴覚表現)と見せ方(視覚表現)を工夫する」

といった基本技術を、

参加者同士の相互作用で磨いていきます。

 

日曜日でクリスマスイブという微妙な開催日じゃがラスト講座。大切な人と参加というのも良いのではないかのう?

 

詳細はこちらじゃ → https://www.tsukuba-cu.net/course/methodology/e_1376.html

 

以上、3つの大切な講座のお知らせじゃ。それでは、良き年末年始をお迎えくだされ。マッツ

 

 

 

 

 

| お知らせ | 16:26 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | 昨年の記事
「ともに楽しむアートコモン・ラボ」第7回 〜「アートの学び」がつくるインクルーシブな社会の可能性〜 講座報告(前編)

こんにちは。講座担当の赤松です。

2015年から続けてきたダイバーシティシリーズの本講座、最終回の様子をレポートします。
アートコモン・ラボはアートを軸に、障がいのある人もない人も、ともに楽しむ方法を共有し、ともにいることでみえてくる<なにか>を探求しよう、という講座。
自分と異なる誰かとの出会いから自分や社会を問い直し、「異なる人同士がともにある社会」へ向けた関係を紡ぎ出す試みの場でした。
今回のゲスト、茂木一司さんはそんな私たちの思いと重なる、フラットでともに生きられる世の中にするための「アートのかたち」を探求し、数々のアートワークショップなどの活動を仕掛けてきた方です。
群馬大学で美術教育に携わる一方、美術鑑賞、身体表現ワークショップなどをアーティストとコラボし、群馬県内を中心に展開されてきました。

 

茂木さんデザインの講座チラシ

茂木さんデザインの講座チラシ


まず、講座では、みんなが参加できる場になるように、一人ずつどこから来たか、と「アートと聞いて思い浮かぶのは?」を一言で紹介してもらいました。
県内外から様々な人たちが集ったこの日、「アートと聞いて思い浮かぶのは?」には具体的なアートの分野などを挙げる方もあれば、「心の風景」「生きる力」「自分を表現するもの」「一言で言い切れないもの」「難しいもの」
など、イメージや印象を挙げる方もありました。

さっそく、「違いを楽しむ」がスタートです。


茂木さんの話題提供、冒頭は自己紹介から。
筑波大学芸術専門学群1期生ということで、当時の同期生の集合写真を見せてくださり、70年代の長髪&ファッションに会場はクスクス。
良しとするものは、人によっても違うけど、時代によっても違うんですね。
本題に入り、茂木さんから「今日はインクルーシブについてみんなで考えたい。皆さんの興味は?」ということで、会場に「アート・美術関係」「教育関係」「ダイバーシティ」をフィールドに活動している方、関心のある方がどのくらいいるか聞かれました。
これまでのアートコモン・ラボよりはアート関係者が多いよう。

 

平田オリザ著「わかりあえないことから」を紹介しながら、「違いを活かすためには、人間としての共通性に目を向ける必要がある」と茂木さん 写真中央壁の白字画面は、PC要約筆記による情報保障

平田オリザ著「わかりあえないことから」を紹介しながら、「違いを活かすためには、人間としての共通性に目を向ける必要がある」と茂木さん。 写真中央壁の白字画面は、PC要約筆記による情報保障

 

茂木さんは、多様な人たちを

「インクルージョンする、それがみなが幸せになるポイントではという考えにいたった。アートだけが役に立つとは思っていないが、自分がやっていることで何ができるか、いろいろここ10年くらいで試している」

と、これまでの実践をスライド、動画を交えて紹介。
その中には、アートコモン・ラボ第3回のゲスト、ダンスアーティスト新井英夫さんとのコラボによる、盲学校と聾学校の生徒が一緒に参加したワークショップ、広瀬浩二郎さんを招いて盲学校の子どもたちに、話を聞いてもらったり、触るワークショップをやってもらったときの様子などもありました。

 

 

話題より一部をご紹介します。


アートの仕掛けで、

「予定調和を壊す」「ほぐれる」「協同で学ぶ」「主体的にやりたいことをやる」
「わたしたちはもともとアーティスト。その中で、障害、知的障害などをもっていることがある」
「障害の有無に関係なく、自分のできることを分担する社会になったら。できることの量や質は 問わずに、やれることを提供してもらう。そのような世の中になったら楽 」


またシュタイナー教育を踏まえ、
「生まれてきたことには、意味がある。障がいの有無にかかわらず、生まれたことには 意味がある。かけがいのない存在として個人があり、その人が生きていることを、みんなに示し、感じること。アートは、多様な身体やできごとを受け入れやすく、保証しやすい。答えがたくさんある」
「大事なのは対話。自分がどういう人なのかを相手に話すこと、相手に対して興味を持つ、 持ち方が大事」


これらを受け、テーブルごとに座っている3〜4人で感想を語り、もっと聞いてみたい、と思ったことなどを書き出してもらいました。


ここで休憩タイムとなったのですが、皆さん、話終える様子がなく、茶菓を交え、会場はにぎやかでした。

 

参加者から寄せられた質問

参加者から寄せられた質問

 

 

グループでの対話を前に1人ずつ考える参加者の方々


以上、講座報告前編でした。
後編は、対話部分とふりかえりをご報告する予定です。
しばしお待ちくださいませ!


つくば市民大学 赤松洋子

| 講座レポート | 15:20 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |